クジラTOPICSへもどる


 4月19日(土)・20日(日)の2日間,高知県・高知新港埠頭において「鯨類捕獲調査船団 高知県寄港歓迎イベント」が催され,調査母船「日新丸」と目視採集船「第二勇新丸」が一般公開されました。これは,捕鯨砲をはじめ鯨類捕獲調査に使用される機器や船内設備を実際に見学できる貴重な機会。ほかにも調査の概要を説明したパネルの展示,クジラにまつわる伝統芸能の披露,捕鯨船のレースなど盛りだくさんなイベントとなりました。また,会場では数回にわたってクジラ汁の無料配布も行われたほか,参加した料理店による趣向を凝らしたクジラ料理を味わうこともでき,まさにクジラづくしの2日間。来場者にとっても調査の実態に直接触れることで,捕鯨問題をより身近に考える契機となったようです。

 

開会式

  4月19日(土)には,一般公開に先がけ開会式が催されました。「2002/2003年度 南氷洋鯨類捕獲調査」を無事に終え,一般公開のイベントを迎えられたことを喜んでか,列席された調査関係者や来賓の方々にも自然と笑みがこぼれリラックスしたムードでの式典となりました。
▲開会式に臨む調査関係者ら。場所は高知新港埠頭,「日新丸」の乗船口の前で行われました ▲主催者代表による開会あいさつ。クジラになじみ深い高知県での一般公開を実現できた喜びを語る共同船舶株式会社の小川 洋 代表取締役社長 ▲水産庁長官代理で来賓あいさつされたのは弓削志郎 増殖推進部長。クジラ資源の持続的利用のためにも,この機会に一般の理解を深めていただきたいと発言
▲山本有二 衆議院議員は,クジラが基幹産業のひとつである高知県に「日新丸がやっと来たか」と感慨を述べられていました ▲捕鯨文化という固有の伝統文化を排除する動きはとんでもないことだと気炎を上げる五島正規 衆議院議員 ▲「ようこそおいでくださいました」とあいさつをする吉良史子 高知県副知事。高知県と捕鯨の深いつながりを説明されました
▲今回10回目となる一般公開。その節目に高知新港が選ばれたことを喜ばれる松尾徹人 高知市長。商業捕鯨再開を強く望まれていました ▲来賓あいさつ,祝電披露に引き続きテープカット。カットされると同時に「日新丸」と「第二勇新丸」による汽笛が高らかに鳴り響きました ▲「土佐室戸勇魚太鼓」のメンバーによる勇ましい演奏のなか「日新丸」への乗船が開始されました

一般公開

  今回のイベントは大きく分けて3つの会場で構成されていました。「日新丸」船上では,調査機器や船内の様子を見学できるほか,調査概要のパネルやクジラのヒゲ,南極の氷などの展示もあり,各種クジラグッズの販売コーナーも設置。「第二勇新丸」船上では,船首に設置されている捕鯨砲を目玉に捕獲調査のための機器を見学できるようになっていました。高知新港埠頭では,クジラ汁の無料配布のほか,クジラ料理店の出店やイベントステージでの伝統芸能の披露などが行われました。
 この一般公開は,クジラ好きや捕鯨問題に関心を持つ方には貴重なイベントです。実際の調査機器を見学できるのはもちろんですが,船上で案内・説明してくださる船団員の方々とのふれあいも,ほかではなかなか得ることのできない体験でした。
▲開会式の終了とともに一般公開のスタートです。続々と乗船する来場者 ▲乗船口では船団員が出迎えて資料を配布していました ▲ここが「日新丸」の頭脳ともいうべき操舵室。来場者は順路を辿りながら船内を見学できます
▲計器を見つめる坊や。将来は船乗りになるのでしょうか ▲要所には船団員がいて,船内設備の説明をしてくれました ▲航路図を前に船長気分を味わってみたり,航海に思いをはせてみたり,船好きの方には楽しいひとときですね
▲ジャイロコンパス レピーター。レーダーと合わせて,船の目といえる機関 ▲「日新丸」の船内では捕獲した鯨類を調査・解体する設備が備えられています ▲「日新丸」の食堂の様子。船団員の憩いの場です
▲「日新丸」の後部甲板上では,さまざまな展示がありました。クジラの体重計に乗るのは何クジラでしょう? ▲クジラのヒゲは,展示物中で一番人気でした。直接,触れて手触りを感じることができます ▲資料パネルには調査捕鯨の実態などをわかりやすく説明されており,来場者も真剣なまなざしを向けていました
▲南極の氷をその場で砕いて飲み物をふるまう船団員。冷たくて美味しかったのは,言うまでもありません ▲「日新丸」船内を見学し終えると,記念のスタンプを押せるコーナーもありました ▲クジラを材料にした貴重な加工品や記念グッズなどの販売コーナーも大盛況
▲「第二勇新丸」ではクジラを捕獲するための捕鯨砲を見学。直接,模擬操作させてくれました。高知県は世界的な砲手である泉井守一さんをはじめ多くの捕鯨砲手の出身地でもあります ▲今回の船団で砲手を務められたのは4人。この日は,そのうちの阿部敦史さんと佐々木安昭さんが来場者への説明をしてくれました
▲高知新港埠頭では,イベント会場やクジラ料理の出店がならびました ▲クジラの大和煮缶詰も販売され,人気を集めていました ▲「室戸漁師風鯨すきやき鍋」を盛り付ける「寿し柳」の調理人さん
▲「伊太利亭」の「鯨カリーのサフランライス添え」 ▲「高知第一ホテル」の鯨肉を使用した「ミートローフパイ」 ▲会場ではクジラ汁の無料配布が行われました。船を見学してイベントを楽しんだ後は,クジラ料理を満喫です
▲なつかしいクジラ料理を楽しまれたとおっしゃっていたご婦人。お孫さんにも「あ〜ん」 ▲クジラバッヂを早速,身につけた仲良し3人組。クジラ汁も大変美味しかったそうです ▲会場端のフェリー乗場では,捕鯨船によるレースが開催されました。船は古式捕鯨船をグラスファイバーで再現したものだそうです
▲捕鯨をテーマに創作や演奏活動をつづけている「土佐室戸勇魚太鼓」の面々による勇壮な演奏 ▲「浮津西町鯨舟唄保存会」は江戸時代から伝わる鯨唄を保存・継承しています ▲イベント会場では,伝統芸能のほかにもジャンケン大会など楽しい企画がありました
▲2日目の20日(日)には,高知県名物の「よさこい踊り」が披露され,会場を賑わせていました

 

第二勇新丸から

  「第二勇新丸」から,「2002/2003年度 南氷洋鯨類捕獲調査」のなかで撮影された写真が届きました。大自然の美しさをご堪能ください。



クジラTOPICSへもどる