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鯨類捕獲調査船一般公開 記念講演会 大日本水産会・中須勇雄 会長が語るクジラと食糧問題


 4月24日(土),北海道函館市の“ホテル函館ロイヤル”にて,社団法人 大日本水産会・中須勇雄 会長の講演会が行われました。これは同日から2日間に渡って催された“鯨類捕獲調査船団 函館寄港歓迎イベント”を記念しての開催です。
 大日本水産会は,水産業の振興をはかるために,明治15年に設立された水産業の総合団体。中須 会長は「クジラと食糧問題」と題し,具体的なデータを交えながら,食糧供給の将来展望について講演されました。
 また,講演会終了後は,同ホテルにて“函館寄港歓迎イベント”関係者による懇親会が催されました。クジラ料理を肴に交流を深めると同時に,食糧問題や捕鯨再開に向けての活発な意見交換もなされ,盛大な宴となりました。

鯨類捕獲調査船一般公開 記念講演会〜クジラと食糧問題
▲会場となったのは“ホテル函館ロイヤル”2階のゴールデンホール。300名もの方が来場し,中須 会長の提起する食糧供給の将来展望に耳を傾けました ▲講演に先立って主催者あいさつをする,海の幸に感謝する会・米澤邦男 会長
▲食糧問題を考える上で「これからの水産業のあり方」について提起する中須 会長 ▲若い方からお年寄りまで幅広い層の方々が聴講。熱心に聞き入っていました ▲「供給力の面で魚と同じ性格をもつ“肉類”」と,鯨肉の重要性を指摘されました
▲調査母船“日新丸”の遠山大介 船長も聴講されていました ▲熱心にメモをとるのは,共同船舶株式会社・山村和夫 社長(写真左)と,財団法人 日本鯨類研究所・畑中 寛 理事長(写真右) ▲会場には,“下関クジラ食文化を守る会”会長を務める東亜大学大学院・和仁皓明(わに こうめい)教授の姿も
鯨類捕獲調査船一般公開 関係者懇親会
▲主催者あいさつは日本鯨類研究所・畑中 理事長。イベントを有意義なものにしてくれた関係者や函館のみなさんに感謝を表明 ▲函館市の木村孝男 助役による来賓あいさつ。函館での調査船団の一般公開を歓迎し感謝する旨,述べられました ▲一般公開の成功と捕鯨再開の早期実現を祈願して乾杯。発声役は,北海道いさなOB会函館地区・砂子賢巳 代表
▲「鯨肉は日本の戦後復興のエネルギー源」と語る民主党・金田誠一 衆議院議員 ▲函館市市議会・北原善通 副議長は,クジラと漁業資源の捕食問題について発言 ▲捕鯨の早期再開への期待を述べる函館商工会議所・沼崎弥太郎 副会頭
▲津軽三味線・津軽民謡愛好会“一口茶屋”のみなさんによる公演。津軽三味線の力強い響きが宴を盛り上げてくれました ▲函館での“寄港歓迎イベント”開催を喜び,その成功を祝す函館水産連合協議会・藤原 厚 会長 ▲“クジラと人間の未来を考える県議会議員の会”会長を務める長崎県議会・末永美喜 議員。函館の関係者にエールを送りました
▲宴もたけなわとなったところで登場したのが“函館名物いか踊り”の後援会のみなさん。来場者一丸となっての“いか踊り”は迫力満点! ▲中締めは,日本捕鯨協会・高山武弘 会長代理。懇親会は盛況のうちに幕となりました
▲懇親会に花を添えたクジラ料理です。写真左から,“クジラの竜田揚げ”,“クジラベーコン”,“クジラの刺身盛り合わせ”

函館とクジラ

 函館はクジラと関係の深いまちです。クジラが回遊するコースでもある函館湾は,近代以前から北海道でも屈指の漁場として捕鯨が行われていました。また,日米和親条約による函館の開港も,アメリカ捕鯨船団の戦略を背景にしたものでした。函館には,そのようなクジラや捕鯨とのかかわりを示す貴重な資料が多く残っています
▲北海道大学大学院水産科学研究科の水産資料館には,実際に使用されていたノルウェー式の捕鯨砲のほか,マッコウクジラのオスの生殖器の標本(中央写真)や,コイワシクジラ(別名,ミンククジラ)の頭骨と下顎骨の標本(右写真)などが展示されています
▲日本では唯一のニタリクジラの完全骨格標本。日本鯨類研究所理事長を務めたこともある大村秀雄 博士を中心にした研究チームによって標本化。ニタリクジラの分類を確立し,鯨類の骨学研究を深めることになった標本です。全長およそ15mの迫力に圧倒されそう!
▲函館市北洋資料館には,北洋漁業に関する資料が一堂に展示されています。「捕鯨の歩み」と題されたコーナー(中央写真)では,捕鯨砲(右写真)などの展示を通じて,古式捕鯨から近代捕鯨までの流れをわかりやすく解説しています
▲江戸時代と現代の捕鯨銛の比較展示 ▲記録映像や貴重な写真の展示もあり,近代捕鯨の様子を視覚的に伝えてくれます
▲市立函館博物館には,シャチをかたどった縄文時代中期の土製品(中央写真)の展示や,鯨類の骨(右写真)が所蔵されています。アイヌ文化とクジラにも深い結びつきがあるようです
▲市立函館図書館には,古式捕鯨時代の様子を伝える絵巻や,ペリー提督の来航についての貴重な資料が所蔵されています

2003/2004年度 南氷洋鯨類捕獲調査船団 入港式

 今回の“函館寄港歓迎イベント”は,“2003/2004年度 南氷洋鯨類捕獲調査船団”が調査を終え無事に帰港したことを祝しての開催です。
 3月29日(月),広島県因島市の田熊港に目視採集船“第二勇新丸”が,山口県下関市の下関港に目視採集船“第一京丸”と“勇新丸”が入港。31日(水)には,北海道函館市の函館港に調査母船“日新丸”と目視専門船“第二共新丸”が入港。それぞれ入港式が執り行われました。
 なお,“2003/2004年度 南氷洋鯨類捕獲調査”の結果については,こちらをご参照ください。
▲函館港に寄港した“日新丸”の甲板上で行われた,“日新丸”と“第二共新丸”の入港式。船団員の元気な姿がうれしいですね。みなさん,お疲れさまでした!
▲「お帰りなさい!」函館のみなさんも心から歓迎してくれました ▲日本鯨類研究所・畑中 理事長があいさつ。船団員の労をねぎらいました ▲石川 創 調査団長(写真左/日本鯨類研究所・調査部採集調査室室長)と,“日新丸”の遠山 船長(写真右)に慰労の花束が手渡されました

■関連ページ
鯨類捕獲調査船団 函館寄港歓迎イベント
鯨類捕獲調査船一般公開 記念講演会(2003年)

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